大浦町にある小さな文房具屋さん てがみ屋

Concept

はじめまして。
長崎で小さな文房具店の店長をしております山下と申します。
お店の名前は私の大好きな「お手紙」をそのまま用いて「てがみ屋」と名付けました。
2013年6月から長崎市大浦町にて営業しております。

ここでは私がどうして「お手紙」が好きなのかについて書きたいと思います。

子どもの頃の私はとてもシャイで、お友達に気持ちをうまく伝えられないことがよくありました。
そんな時、いつも助けてくれたのはお手紙でした。
伝えたかった言葉を小さなメモに書いて、手渡す。
そんな小さなお手紙も私にとっては大切なコミュニケーションツールでした。

お手紙の思い出で、一番心に残っているのは短大時代のお手紙です。
長崎を離れて県外の短大へ進学したのですが、その当時は電話代も高く、
両親とは基本お手紙でやり取りをしていました。

達筆すぎて読めない父の字、私に似てせっかちな字を書く母。
手書きの文字でこんなに懐かしく、幸せな気持ちになるのだと実感した日々でした。
手紙の言葉にどれだけ励まされ、心強く思ったことか。私にとって、そのお手紙はお守りのようなものでした。

両親はもういないのですが、時折読返すお手紙の文字を見ると胸が熱くなります。
文字を見ると懐かしく思うなんてとても素敵なことですよね。

今も変わらずずーっと、お手紙を書くことが好きなのですが、
お手紙で繋がっているお友達とは何だか小さな秘密を沢山共有しているような気分になります。
本当にとりとめもないことをお互いに書くのですが、(例えば、街ですれ違った人がかっこよかったとか(笑))
大きなことじゃなくても、わざわざ私に言ってくれる気持ちが嬉しいですし、
私も安心して打ち明ける(?)ことができます。

そして、手紙に没頭している「時間」も楽しみの一つです。
手紙を書いていると、相手の事を考えると同時に、今の自分の気持ちにも気づくのです。
そんな時間を味わった後はなんだか頭がスッキリとします。

お手紙がポストに入っていると、すごく暖かい気持ちになりませんか?
ぜひ皆様も、誰かの心を暖めるお手紙を書いて欲しいなぁと思っています。

長くなりましたが、この辺で。