大浦町にある小さな文房具屋さん てがみ屋

  • 2022.09.26
  • [ 店長のただの日記 ]

令和4年2月ナガサキペーパーパラダイスの話

こんにちは、山下です。

少し前の話になるのですが、今年の2月1日~6日まで「長崎県美術館 運河ギャラリー」にて「ナガサキペーパーパラダイス」という展示会がありました。

この展示会はてがみ屋でも販売している「飛び出すカード」を製作されている「ペーパームーン」の近藤みきさんが主催したものです。

このイベントの経緯を説明させていただくと、

今から20年くらい前に近藤さんのお父様の「近藤毅生」さんが「長崎紙立博物館」というお店を大浦町でされていました。

お父様はご自分で長崎の景色をスケッチされて、それを基に飛び出すカードの設計図を製作し、すべて手作業でカードを作って、販売されていたそうです。

昔「長崎紙立博物館」へ行ったことがあるという方にお話を聞くと、なかなか職人気質な方だったみたいです!少々お値段はしますが、すべて手作業、全く同じものは他になく、長崎の景色が美しく立体になったカードのファンは沢山いらっしゃったみたいです。

お父様が数年前に他界された後、そのままになっていた押し入れの中から、140種類以上のカード図案が出てきたそうです。
それを見た娘さんであるみきさんが「お父さんの作品をまた生き返らせたい」という思いで商品化に向けて動き出し、今回展示会を開催されたというわけです。

 

長くなりましたが、この展示会で飛び出すカードを使ってコラボをしませんか?との誘いをうけました。

近藤さんのお父様のお話を聞かせていただいたとき、何だか自分の父(他界しています)を思い出してしまい、なんて親孝行なんだ!!(私は何もしてあげれていない・・という気持ちも相まって)号泣しながら快諾した経緯があります(笑)

さて、その展示会時の写真がこちら

飛び出すカードが窓一面に配置されてすごくきれいだったです!
後ろから光が当たると飛び出すカードがすごくキレイなんですよね。

写真の手前で空を飛んでいる猫ちゃんですが、今てがみ屋で飛んでいますよ。

そして、この時にコラボしたのがこの5組

まずはこの飛んでいる猫ちゃんたちを製作された
長崎はりこの堀田孝さん
そう、こちらはりこなんですよ。すごい可愛いですよね。

 

ウチダデザインスタジオさん

内田さんはご自身で飛び出すカードを設計、制作されていました。
さすがデザイナーさんだけあって、クオリティが高いですよね。
今回の展示会では色んな場面において近藤さんをサポートされていた方です。
内田さん無くしてこの展示会はなかったんじゃないかな?と思います。
(それとアート・クエイクの安元さんと)

 

AOIKABA舎さん
AOIKABA舎さんはてがみ屋でも大人気の作家さんなのですが、
いつもはご自身で製作された消しゴムはんこを使って、ポストカードやのし袋、豆本などを製作されています。

今回は近藤さんの飛び出すカードに、ご自身の製作したゴム印を押したり、立体的に飾ったりしながら製作をされていました。カッコイイ!

 

活水女子大学生活デザイン学科の生徒さん

長崎にまつわる飛び出すカードや立体カードを製作されていました。

とてもカラフルで展示会を華やいだ印象にしていました!

 

そしてわたくし。てがみ屋はこちら。

私はイラストレーターさんや、物を作る作家さんではないので、引き受けたけれどもどう表現しようかな・・・と悩んでいたのですが、
私にできることは、手紙を書く事しかないと改めて気づかされ、このような展示となりました。

私がやったことは、
近藤さんのカードと合いそうな本を探し、読む

本の主人公、登場人物、作家さんなどに宛てて手紙を書く。

見えづらいですが、近藤さんのカードにはその本で印象的だったフレーズなどを手書きで書いています。

なかなか大変でした(笑)
まず本を読まないといけないですからね(笑)

でも先ほども書いた通り、私には手紙を書く事しかないんだ!ということを改めて気づかせてもらえた本当に良い機会だったなぁと思っています。

ちなみに、今後このコラムでは本の感想と、その時に展示したお手紙を紹介したいと思っています。

そして近藤さんの展示はかなりあるので一部ですが

光が当たってとても美しいです。

てがみ屋でも現在娘さんが製作されたカードを4種類扱っています。
まだネット販売の方に掲載できていないのですが、そのうち登場させたいと思っています。

ちなみにこちらに映っている猫ちゃんも堀田さんの作品。