大浦町にある小さな文房具屋さん てがみ屋

  • 2022.10.18
  • [ 店長のただの日記 ]

ナガサキペーパーパラダイス出品作品➀

こんにちは。

題名が仰々しいですが(笑)前回のブログに投稿した「ナガサキペーパーパライダイス」に参加させてもらったときの作品紹介を少しずつしていこうと思っています。
本の内容説明のようなブログになると思いますがお付き合いください。

 

今回のイベントでは近藤毅生さんの7作品とコラボをさせていただきました。
コラボ内容は
近藤さんの飛び出すカードから私が連想した本を読み、
本の中の登場人物または、作者さんへお手紙を書くというもの。
そして、近藤さんのカードに本の中から印象的な文章を抜粋して手書きで書かせてもらいました。

この写真の様に、近藤さんのカード、お手紙、連想した本を一緒に並べて展示しました。

 

まずは、てがみ屋のご紹介のカード(画像はてがみ屋内で撮影しています)

どうしてこのようなコラボ作品に仕上がったかを説明しています。

 

それでは今日はこの作品をご紹介します。

近藤毅生さんのカード『ファミリー』×瀬尾まいこ著『そしてバトンは渡された』

近藤さんのカードに書いた文章、ペンの色が見づらいですが

「梨花が言ってた。優子ちゃんの母親になってから明日が二つになったって」
「自分の明日と、自分よりたくさんの可能性と未来を含んだ明日が、やってくるんだって。
親になるって、未来が二倍以上になるってことだよって。明日が二つにできるなんて、すごいと思わない?」  と書いています。

(優子の3番目の父親、森宮さんの言葉)

 

そしてバトンは渡されたのストーリー

高校2年の森宮優子は、父親と二人暮らし。
彼女は父親の事を「森宮さん」と呼ぶ。
今まで7回も家族の形態が変わり、一見複雑な家庭環境に見えるが、それぞれの愛のカタチを沢山もらいながら成長していく主人公と家族の物語です。
題名までもが、素晴らしいなぁという印象です。
瀬尾さんの作品らしく、笑いと暖かさに包まれた1冊。

 

瀬尾まいこさんは大好きな作家さんなのですが、こんなにも優しい文章を書けるなんてすごいなぁっていつも思います。

同じストーリーを深刻に書くことはできると思うのですが
終始HAPPYな感じで終わって行くところが、瀬尾まいこさんの物語だなぁと思ったし、
読了後とてもさわやかな気持ちになりました。

それと、ピアノの音とおいしい料理が目に浮かぶ作品でもあります。
この本を読み終わったあと、私も丁寧にご飯を作って食べました。

 

お手紙は登場人物である「梨花」さんに書きました。
梨花さんは優子の2番目の母親です。
一見、サバサバした自由な女性であり、自分の為に生きているような印象も受けるのですが、
実のところ・・・(ネタばれになるのでこれ以上はやめておきます(笑))

思った事はすぐに言葉に出すし、チャーミングだし、こうすべきだと思った事は他の人にどう思われようと貫くところ、憧れるなぁ。

もしも自分の近くにこんな女性がいたら、お友達になってほしい!と思いました。

 

ではでは、今日はこの辺で。