大浦町にある小さな文房具屋さん てがみ屋

  • 2023.10.05
  • [ 旅行記 ]

居留地満喫の一日

こんにちは。山下です。

江戸時代末期~明治時代、てがみ屋のある大浦地区一帯は
外国人専用の居留地でした。
今もちょっと散歩するだけで、異国と出会うことのできる
本当に素敵な街なのですが、
特に世界遺産の構成資産が2つもある「南山手」は、観光客にも人気のスポットです。

 

9/23に「南山手」にて贅沢な時間を過ごしてきたので、その模様を。

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大浦天主堂は、拝観料が1,000円かかるのですが、
ぜひ中に入って、拝観いただきたい場所です。

天主堂の中に入るとステンドガラスがとてもきれいで、
天井や窓枠など、とても素敵な造りです。
また、中でいただけるパンフレットや流れている音声を聞くと
当時の様子が分かり、只ならぬ教会なのだということが分かります。

ただ、中に入らずとも、生活しているだけでこの景色を見ることも出来ます。
すごく贅沢ですよね。
こんなところが、長崎を大好きな理由の一つです。

大浦天主堂は国宝であり、世界遺産の構成資産の1つでもあります。

ちなみにですが、この辺り一帯「風致地区」になっております。
南山手はとても閑静な住宅街でもあるのですが、
自分のお家とは言え、改築などする際にも長崎市長の許可が要ります。
こうやって景観を守っているのですね。

さて、今日は16時にお友達とグラバー園で待ち合わせ。

9月は長崎市民はグラバー園入園料がなんと無料だったのです!

入口に入ってすぐの「自働電話」(普通に使えます)
昔は公衆電話の事を自働電話と言っていたそうです。
こちらは入場料を払う入口の前にあります。

グラバー園の中で一番高台にある
旧三菱第二ドッグ

ここの2階から見える景色も素敵です。

心にすーーーっと風が通るような爽やかな景色。

 

さて、今回実はグラバー園内の建物を見るために来たわけではないのです・・

グラバー園の中にある屋外のcafe「グラバーカフェ」にて
Glover Nightというイベントが9月まで行われていたのですが
こちらに行ってきました!!!

このシステムを利用したら
飲み物が2杯とフード(おつまみ)がセットで1,200円(前売りだと1,000円でした)!!

いや、これ、本当に最高でしたよ~~!!
終わってから紹介するなって話ですよね。
本当に、9月の頭位に行っていれば皆さんにご紹介できたのに・・・
申し訳ないです💦

私の1杯目「BANZAI CIDER」
BANZAIサイダーは日本で初めて大量生産された飲料水。
ロバート・ニール・ウォーカーという英国人が
長崎で立ち上げた「ウォーカー商会」という会社が製造していたサイダー。
(こちらは復刻版です)

フードは「えだまめ」か「ポップコーン」から選べたのですが
今日はアルコールじゃない飲料を飲む予定なので「ポップコーン」にしました。
この袋いっぱいにポップコーンが入っており、更に柿の種とチョコレートまで付いていました!!

 

この日はお昼も涼しくて、風も気持ちよく
こんなに贅沢な時をこんなに近くで味わえるのか・・・と感動しました。
お友達ともたくさんお話ができて本当にいい時間だったなぁ。

2杯目はホットの紅茶をいただきました。

今日はこの後の予定に備えてアルコールは控えていたのですが
アルコールの種類も豊富で、Glover Nightがまたあったら絶対アルコールを飲むぞ!
と心に決めてこちらを後に。

世界遺産の構成資産でもある「グラバー住宅」
つい1年前?くらいに長く続いていた補修工事が終わり
きれいになったグラバー住宅が見られます。

ちなみに以前のグラバー住宅は外壁の色が水色だったのですが
元々建築された時の色が黒だったみたいで、補修工事が終わり
建築当初の色に戻されております。

 

 

次の予定の時間が迫っており、他の住宅を観られなかったので
また別日に行きたいと思います!

ちなみに2018年にグラバー園のことを書いたブログが残っていたので
こちらもお時間あればぜひご覧ください。

 

グラバー園の順路、一番最後に「ガーデンショップ」があるのですが
そちらにはてがみ屋がお世話になっている商品が置いてあります。

グラバー園オリジナルツバメノート

 

グラバー園オリジナルマスキングテープ(5柄)
(mtマスキングテープ)

てがみ屋にご注文いただき、納品させていただいた商品ですが
こちらは「グラバー園」様オリジナル商品になるので
てがみ屋では販売しておりません。
欲しい方はぜひグラバー園様へ行っていただけると嬉しいです。

 

 

さて、本日のもう一つのメインイベント

夜に大浦天主堂が開いていることは基本ありません!
この時間から何が始まるのかと言うと

ながさき居留地まつりのアフターイベント
「アリアの夕べ」
出演:Art de Vivre(アート・ビーブレ)さん
歌、ピアノ、バイオリンの演奏でした。

大浦天主堂内は撮影が禁止なので、画像がないのですが
超満員!!でした。

歌、演奏、素晴らしくて、聖堂の中で響く音楽はとても特別なものでした。
また、演奏の間に入るMC(司会の桐野さん、江崎さん)が軽快で面白く
場を賑やかせていました。

一番最後に「赤とんぼ」の歌唱と演奏があったのですが、
ソプラノの原さんが最後に皆さんで一緒に歌いましょう!と仰いました。

すると何と言うことでしょう
聖堂の中を、観客の皆さんの「赤とんぼ」のコーラスが響き渡ったのです。
私泣きそうになりました。(いやほとんど泣いていた)
その場をご一緒した皆様と、こんな素敵な聖堂で、赤とんぼを歌えたことにすごく感動しました。
今まで「赤とんぼ」の歌詞を深く意識したことがなかったのですが、
私は知らないはずの昭和初期の情景が目に浮かぶと言うか・・・すごくノスタルジックで感動しました。

 

それともう一つ、今回の「アリアの夕べ」は28回目だったそうです。
最初は聖堂の中で歌う許可が出ず、教会の前で演奏し、観客の皆さんが階段に立って演奏を聴いたのだとか。そこから毎年演奏をやり続け、今は聖堂の中で満員の観客。

やっぱり続けることって大事だなって思ったし、
人が集まらないからとか、みんな興味がないだろうから・・と諦めてしまいがちなことも、続けていればいつか皆さんに必要とされるイベントやお店が出来るんだなと改めて思わされた
それもすごく感動した出来事でした。

終演後の大浦天主堂

私のスマホのスペック、まじでやばいですね。
買い替え時かしら・・・
おかげで人物にモザイクをかける必要がなくなりましたが。

 

終わったのが20時半ごろだったのですが、お腹がすいたので
大浦町の五島うどん「椿屋」さんへ。

「椿屋」さんはカウンターと2人席が2つの小さなお店ですが
すごく美味しくてよく食べに行きます。

五島うどんが美味しいのはもちろんのこと、一品メニューが絶品なのです。
とにかく何でもおいしい。そして安い。

マスターが一人でやっているお店、そして一つひとつ丁寧に調理されていますので
待つのが苦手な方はご遠慮くださいね。(マスターを急かさないでくださいね)
待った甲斐が絶対にあります!本当に美味しいんです!!

この日も舌鼓を打ちました。
本当に美味しい。書いていたらまた行きたくなってきたな。

夕方の16時から始まった今日のお出かけでしたが
たっぷりと居留地の良さを満喫できた、すごく有意義な一日でした。